ライフハックとしてではなく、英語学習にも極めて有用なのが、著名人が10分程度のプレゼンを行うTEDです。
TED Talksとは、あらゆる分野のエキスパートたちによるプレゼンテーションを無料で視聴できる動画配信サービスのことです。10年ほど前にサービスが開始されてから、政治、心理学、経済、日常生活などの幅広いコンテンツが視聴できることから人気を集めています。
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TEDは4000を超える膨大な数の動画があります。しかし慣れないうちは、動画の探し方や視聴のコツが分かりませんよね。この記事では、数多くのTEDを見てきた管理人(塩@saltandshio)が、心を揺さぶられたトークをあらすじと一緒にご紹介します。
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シャノン・チャオ:天の川を越えた恋人たちの伝説
玉皇大帝の王宮に住む一人の姫君は、特別な技能を持っていました。空からむしり取った雲を織って極上の柔らかい衣にすることができたのです。けれども、同じ作業を繰り返す日々の中、彼女は新たな刺激を切望していました。そこで、女帝・王母娘娘は彼女が地上の世界を訪れる許可を出しました。程なくして織女は地球に惚れ込み、牛飼いの牛郎と恋に落ちました。シャノン・チャオが、天の川を越えた恋人たちの伝説について詳しく述べていきます(約5分)。Shannon Zhao / The myth of the original star-crossed lovers.
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最近、星を見ましたか?そして、天の川を見たことはありますか?最近は町の明かりが強すぎて、星の瞬きを消してしまい、天の川をなかなか見ることができません。しかし、天の川自体は一年中見ることができます。
真冬の北海道で何度か見たことがあります
今回紹介するお話は、そんな天の川にまつわるお話です。天界の支配者である玉皇大帝の館には、7人の姫君が住んでいました。その末の姫君が日本では織姫と呼ばれている織女です。
玉皇上帝(ぎょくこうじょうてい)、あるいは玉皇(ぎょくこう)、玉帝(ぎょくてい)は、中国道教における事実上の最高神で、天界または宇宙の支配者であり、その下の地上・地底に住むあらゆるものの支配者でもある。現在も庶民から篤く崇拝されており、民間信仰や、東南アジアなどの華僑の間では最高神として扱われる。
玉皇上帝とは / Wikipediaより
余談ですが、玉皇上帝は西遊記にも出ています。西遊記では玉皇上帝という名前ではなく、「高天上聖大慈仁者玉皇大天尊玄穹高上帝」という非常に長い名前で登場し、霊霄殿と呼ばれる天界にある巨大な円形の宮殿に住んでいます。孫悟空はこの霊霄殿で暴れまわり、霊霄殿の外側にある通明殿を半壊させています。
話をもとに戻しましょう。7人の姫君たちは自ら選んだ王宮での役割をもっており、織女は織物を織る仕事をしていました。
末の姫君には特別な技能がありました。空からむしり取った雲を織って極上の柔らかい衣にすることができたのです。あまりに精巧な織物だったので、熟練した専門家の目をもってしても縫い目を見つけられないほどでした。
She could pluck clouds from the sky and spin them into the softest robes. Her work was so precise, not even the most expert eye could find a seam. But her craft was the same day after day, and she longed for new inspiration.
しかし、単調作業を繰り返す毎日だったので、織女は新たな刺激を求めていました。
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織女は玉皇上帝の妻である王母娘娘(西王母)に「地上に降りたい!」と申し出ます。娘からの度重なるお願いに王母娘娘もついに折れて、地上に行く許可を出します。王母娘娘は織女が地上で危険な目に遭わないように、他の姫君たちも同行させました。
西王母(せいおうぼ、さいおうぼ)は、中国で古くから信仰された女仙、女神。「王母」は祖母や女王のような聖母といった意味合いであり、「西王母」とは西方にある崑崙山上の天界を統べる母なる女王の尊称である。天界にある瑶池と蟠桃園の女主人でもあり、すべての女仙を支配する最上位の女神である。
西王母(王母娘娘)とは / Wikipediaより
玉皇大帝の妻として傍らに座しているとされ、七人の娘(七仙女※このなかに織女がいる)がいるとされる。
天と地を空路往来できるように、特別にあつらえた衣を身にまとうと、姫君たちは空から地上へと舞い降りました。
織女は、緩やかに波打つ丘や川に畏敬の念をいだき、姉妹はキラキラと輝く川のうちひとつで水浴びをしようと決めました。織女は川面に浮かびながら一生ここにいることを夢見ました。
The weaver was in awe of the rolling hills and rivers, and the sisters decided to swim in one of the glittering streams. As the weaver floated, she dreamt about staying forever.
同じ頃、姫君たちが水遊びしている川へと向かう一人の青年がいました。名は牛郎といい、彼はその川によく行っては、両親の墓を清めていました。そして、唯一の友達であり連れでもある雄牛に、自分の胸の中にある悲しみを川のほとりで語りかけていたのです。
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この物語に狂言回しがいるとすれば、間違いなくこの雄牛でしょう。雄牛は常に毅然とした態度で、辛い胸の内を語る牛郎の言葉に辛抱強く耳を傾けていました。
狂言回し(きょうげんまわし)とは、物語において、観客(あるいは読み手などの受け手)に物語の進行の理解を手助けするために登場する役割のこと。場合によっては物語の進行役も務める。狂言廻しとも書かれる。狂言の世界から生まれた言葉で、今ではあらゆる分野のフィクション全般で広く使われる。
狂言回しとは / Wikipediaより
いつものように川のほとりまで来た牛郎は、織女の美しさを目にしたとたんに日課も悲しみもすべて吹っ飛んでしまいます。なんとか彼女に自己紹介したいと思ったものの、孤独な生活が続いていた牛郎は、気が萎えて一歩を踏み出すことが出来ません。
ありがたいことに、雄牛が友の窮状に気づき助言を与えました。雄牛は牛郎にこう言いました。「水浴しているのは天女で、地上にとどまることを夢見ているが、それが叶うのは天に戻る切符を紛失した場合のみだ」と。
Thankfully, the bull saw his friend’s plight and offered some advice. He told the cowherd of the swimmer’s celestial origins and of her dream to stay on Earth; but also that she could only remain if she lost her ticket back to Heaven.
それを聞いた牛郎は、まずは娘たちの近くに行きました。牛郎の姿を見るや否や、姫君たちは物思いに耽る妹を置き去りにし、飛び去ってしまいました。
お姉ちゃんたち、お母さんとの約束を破っているよ!(汗)
牛郎は織女の羽衣を隠すと、代わりに自分の衣を差し出しました。なんとか織女から信頼を得た牛郎は、彼女と一緒に暮らしはじめます。
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織女は牛郎の優しさに心打たれ、午郎は織姫の目を通して世界の素晴らしさを知りました。やがて二人は深い恋に落ちました。二人は仲良く暮らし、所有する農地も栄えて、織女は村人たちに機織りを伝授しました。時はどんどん流れて、夫婦は2人の健やかな子に恵まれましたが雄牛は年老いていきました。
死に際に、雄牛はこう懇願しました。「自分の皮をとっておいて、必要になったらその不思議な力を利用してほしい」と。
Before he died, the bull implored the family to keep his hide and use its magic at their time of need.
牛郎が雄牛を失い悲しみに暮れる姿を見て、織女は急に家族のことが恋しくなりました。そこで、牛郎が隠していた羽衣を見つけ出すと、埃を落として天を訪ねる決意をします。久しぶりに織女は天に戻ってきましたが、彼女の姿を見ても誰一人として驚く者はいませんでした。それもそのはず、地上の一年は天上ではわずか一日にしか過ぎなかったからです。
しかし、ことは穏便に済みませんでした。織女の新しい生活のことを知った王母娘娘は「よくも人間相手に愛の無駄遣いができたものだ」と激しく叱責して、髪から金のかんざしを引き抜くと織女が地上に帰れないように天をズタズタに切り裂いてしまったのです。
王母娘娘が引き裂いた天の割れ目は瞬く間に広がり、天と地を分け隔つ川となりました。地上でその様子を見ていた牛郎は恐怖に震えながらも、雄牛の最後の言葉を思い出します。牛郎は急いで2人の子をかごに入れると、雄牛の皮で背中を覆い天に向け突進しました。
雲の上で、恋人たちはそれぞれに星の川をかき分けて傍に行こうとしましたが、どんなに力を振り絞っても二人を隔てる川は広がる一方です。しかし、二人はどれほど月日が流れようと会おうとするのを諦めませんでした。そんな二人をカササギたちが飛び交いながら応援する様子を、じっと王母娘娘は観察し続けました。
何年経っても会おうとする二人の深い愛情に、ついに王母娘娘は心を動かされます。織女をのことを完全に許すことはできなかったものの、織女が年に1度地上の家族に会うことを許したのです。
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こうして、夏の終りにカササギたちが天の川を渡す橋となり、織女と牛郎を再会させるのです。東アジアおよび東南アジアの国々では、この時期に多くの人々がこれと似た天の川を越えた恋人たちの物語を語り、年1度の2人の再会を祝います。
And so, in late summer, the magpies form a bridge across the Milky Way, reuniting the weaver and the cowherd. At this time of year, millions of people in East and Southeast Asian countries tell similar tales of these star-crossed lovers, celebrating their annual reunion.
以上が、織女と彦星のもとになった中国の昔話でした。物語の中に、ひとつ気になる点があったことにみなさんはお気づきでしょうか。それは、「地上の一年は天上ではわずか一日にしか過ぎなかった」という一説です。
実際に、天(宇宙)から見たら地上(地球)の一年はどれくらいの時間なのでしょうか。星の寿命で考えれば、地球の一年はじつは星にとっては0.3秒にしかすぎません。さらに、私たちは彼らが今後どれくらい天の川を渡って会えるのだろうかということに思いを馳せますが、宇宙にある星の寿命からすれば一生の間に何億回会えるのかという話になります。
年齢を重ねると一年なんてあっという間に感じるようになりますが、織女と牛郎にとっても一年はあっという間なのかもしれませんね。
英語全文
In the celestial court of the Jade Emperor lived seven princesses. Each had their chosen place in court, but the youngest princess had a special skill. She could pluck clouds from the sky and spin them into the softest robes. Her work was so precise, not even the most expert eye could find a seam.
<全文を読む>▼クリック▼
Meanwhile, a lone cowherd approached the riverbank. He came here often to sweep his parent’s grave and speak with his only companion— a stoic bull who listened patiently to the cowherd’s sorrows. But upon seeing the weaver’s beauty, the cowherd forgot his routine. While he longed to introduce himself, his lonely lifestyle had made him timid. Thankfully, the bull saw his friend’s plight and offered some advice. He told the cowherd of the swimmer’s celestial origins and of her dream to stay on Earth; but also that she could only remain if she lost her ticket back to Heaven.
As the cowherd approached, the princesses flew away in fear— leaving their dreaming sister behind. While keeping her magic robes hidden, the cowherd offered his own garment as a substitute. And after gaining her trust, the pair began exploring the countryside. She was struck by his caring nature, and he learned to see the world’s wonder through her eyes. Before long, the two had fallen deeply in love.
The weaver and the cowherd built a prosperous life. Their farm flourished, and the weaver taught her skills to local villagers. As time marched on, the pair was blessed with two healthy children, but their bull was growing old. Before he died, the bull implored the family to keep his hide and use its magic at their time of need. While the husband grieved for his friend, the weaver’s mind turned to her other family. Dusting off her magical robe, she decided to pay a visit to the heavens. But when the weaver swept into her old home, no one seemed surprised to see her. With a start, she realized that barely any time had passed— for a year on Earth was merely a day in Heaven.
When her family learned of her new life, they were enraged. How dare she waste her love on a human? The weaver tried to escape back to Earth, but the Queen Mother plucked a golden hairpin from her head and tore through the sky. A great gulf opened, forming a river of stars between Heaven and Earth. Below, the cowherd trembled, but he also remembered the bull’s final words. Hastily placing each child in a basket, he draped the bull’s pelt over his back and hurtled upwards.
Above the clouds, each lover attempted to wade through the surging stars. But no matter how hard they struggled, the gulf between them only grew wider. Day after day, the Queen Mother watched without pity. Years passed, and the weaver and the cowherd had no one, except the passing magpies to cheer them on. Finally, their love moved the Queen Mother’s heart. While she couldn’t forgive her granddaughter entirely, the Queen Mother would allow the weaver to meet her earthly family once a year.
And so, in late summer, the magpies form a bridge across the Milky Way, reuniting the weaver and the cowherd. At this time of year, millions of people in East and Southeast Asian countries tell similar tales of these star-crossed lovers, celebrating their annual reunion.
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