鎧伝サムライトルーパーとは
『鎧伝サムライトルーパー』は、1988年4月30日から1989年3月4日まで、名古屋テレビを制作局としてテレビ朝日系列で毎週土曜に全39話が放送された、サンライズ制作のテレビアニメ。
キャッチコピーは「俺の心に鎧が走る!」。
1990年代はじめには一大ムーブメントを起こし、現在の声優ブームの先駆けにもなりました。今なお根強い人気があり、2022年には森口博子&草尾毅が歌う『サムライハート ~2022~』が全世界配信。
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ここでは、『鎧伝サムライトルーパー』の感想と見どころ、そして各資料を踏まえての考察をご紹介いたします。
第26話 光輪よ、光をとりもどせ あらすじ
迦雄須の教えに従い心を磨くため、征士は秋吉台を訪れていました。森の中を歩いていた征士は、野犬の群れに取り囲まれている鹿と子鹿を発見します。逃げ遅れた小鹿を助けようと征士は野犬に立ち向かいます。征士にやられて野犬たちはその場からいなくなりますが、同時にそれは子鹿をも怯えさせてしまいました。
自分に何が起きているのか気が付かない征士の前に、悪奴弥守が現れます。悪奴弥守は、征士の体から発している妖気が動物たちを怯えさせていると話します。自分の力は妖邪のものではないと否定する征士でしたが、手にした光輪剣にいつもの輝きはなく曇りが生じていました。それは、征士の心に迷いがあるという何よりの証拠でした。
<続きを読む(※ネタバレを含みます)>
頑なに、征士は自分の持つ鎧の力は正義の力だと言い切ります。悪奴弥守の魔の手を振り切った征士は、瞑想の為に滝に打たれて迦雄須が出した問いの答えを探し続けました。しかし、そんな征士をおびき出そうとする悪奴弥守は、鍾乳洞の闇の力を剣に集めると森や川を凍結させてしまいます。空を飛ぶ鳥すら凍り付き、先ほど助けた鹿達までもが次々とその場に倒れていきます。
征士がいた滝も凍り付きますが、征士は考え続けます。そして、例え自分の体から発しているものが妖気であろうとも、心あるうちは戦い抜くことを誓います。凍り付いた滝から飛び出した征士は、悪奴弥守の誘いに乗って鍾乳洞へと赴きます。悪奴弥守は先程凍り付かせた鹿達を操り、征士を葬ろうとします。ですが、その卑劣な手口を許すまいと、征士の超弾動・雷光斬が開眼します。
超弾動・雷光斬で悪奴弥守を倒した征士ですが、その力がまた妖邪門を出現させてしまいます。征士は覚悟を決めたように武装を解くと、光輪剣を鎧に向けました。
「悪に目覚めた鎧。この私が許す訳にはいかん!」
征士は光輪剣を振りかざして、光輪の鎧を一刀両断します。しかしその瞬間、鎧は元の姿に戻り剣からも曇りが消え去りました。力に頼らずに心で戦う事を決意したことが、鎧から妖気を一掃させたのです。ですが、迦雄須の教えを説いたのもつかの間、征士が鎧を脱いだ隙をついて、阿羅醐は征士を捕らえて妖邪界へと取り込むのでした。
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(第27話につづく)
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見どころ
- 征士の独特な台詞回しは、26話でほぼ固まる。
- 輝煌帝のことを「白い鎧」と言う悪奴弥守。まだ詳細は語られていない様子。
- 「悩むが良い、光輪」と考える余地を与える悪奴弥守(やさしい)。
- 「手を貸す気はないか?」と妖邪界に誘う悪奴弥守(やさしい)。
- 氷漬けになっても普通に喋っている征士。
- 作画監督によって目があったり消えたりしている妖邪兵。26話には目がある。
- 征士を妖邪界に連れ去る阿羅醐。倒された悪奴弥守は放置。
- 次回予告。「だいたい迦雄須は不親切なんだよな」←みんなの気持ちを秀が代弁。
- 必聴、秀の「俺の心に鎧が走るぜ!」。
ここに注目!
心とは、力とは。26話は禅問答のような会話が、征士と悪奴弥守の間に繰り広げられます。また征士自身も、例え自分の力に妖気がみなぎっていても、心までは侵されないという言葉を自身に投げかけます。
悪と正義という単語を入れ替えると、悪奴弥守も至極真っ当なことを言っているように聞こえます。悪と正義は、黒と白のように単純には分けられないもの、台詞からどこまでも深読みの出来ます。鎧が悪なのであれば斬り捨てるという潔さもまた、征士らしい判断といえるでしょう。
(第27話につづく)